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マルク諸島の雰囲気たっぷり Moluccan Moods Orchestra [音楽]

ずっと欲しかったCDが中古で英国Amazonで出たので、思わず注文しました。

Sedjarah - Moluccan Moods Orchestra



インドネシアのスラウェシ島とニューギニア島の間に点在して、マルク諸島(旧名モルッカ諸島)があります。
政治的な事情からこの島々からオランダに移住してきた人たちが大勢おり、その中から Moluccan Moods Orchestra が生まれました。1980年代のことです。
このアルバムは、彼らの故郷マルク諸島への思いがつまっており、海と島と風の雰囲気が溢れています。

こちらから視聴とダウンロード購入ができます。
https://itunes.apple.com/us/album/sedjarah/id377529696

以下、各曲紹介風に。

1. Batu badaun (Acoustic Version)
イントロっぽく穏やかなギターのメロディで入り、ソロのボーカルでしっとり歌い上げた後、コーラスが流れます。アルバム全体の雰囲気を盛り上げるのにふさわしい曲です。タイトルはマルク諸島の民話 Batu Badaun (バダウンの石) からきているようです。

2. Jamko (Acoustic Version)
ニューギニアのお祭りの歌。パーカッションとコーラスのミックスが楽しい曲です。

3. Burung tantina / Bulan pakai pajong
2つの歌が続けて流れますが、同じ三拍子のリズムの楽しいコーラス曲です。間奏に入るサックスがすばらしいメロディを奏でます。burung は鳥、bulan は月のこと。

4. Pulau emas (Nusa laut)
アルバムの中で最も望郷ムードあふれる曲。Pulau emas とは「黄金の島」という意味です。いかにもインドネシア風のパーカッションをバックに、コーラスとソロが交互に歌い上げます。とっても気持ちのいい一曲です。

5. Hena masa waja
「Moluccan anthem」と紹介されてますが、かつて独立宣言した南マルク共和国の国歌でしょうか。幻想的な木管のイントロの後、ソロで、続いて二人のハーモニーで朗々と歌われます。

6. Ada lain é
これも全体的にゆったりした歌ですが、中間でちょっとだけウキウキ系になります。子供を愛する歌らしい。

7. Kopi susu
タイトルは「ミルクコーヒー」ですね。ケチャ風のイントロ、「アダアダアダアダ」という囃し声から入る、ポップ系の楽しい曲です。最後まで盛り上がって行きます。

8. Tjutju tjerlele
これもポップ系。「14人の孫がボートに乗っている」という歌らしい。間奏は普通のエレキとドラムで、インドネシア語のコーラスとの組み合わせが不思議な感じです。最後はサックスで締め。

9. Lembe lembe (a&b)
アンボン島の伝統的な漁民の歌で、インドネシアでもたくさんの歌手に歌われています。ガチャガチャしたパーカッションと南国風エレキをバックに、コーラスが流れます。サックスも入り交じり、最後までガチャガチャ感のまま楽しく続きます。

10. Batu badaun
一曲目と同じ歌ですが、全く違ったアレンジになります。パーカッションをバックに木管でメロディーが流れ、続いてソロのボーカルでしっとり歌われたかと思うと、いきなり電子音が流れ一気に宇宙的な雰囲気になります。サックスも入って次第に盛り上がり、最後は静かなコーラスで幻想的に終わります。

終わった後もしばし余韻にひたれる、素晴らしいアルバムです。

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