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小室直樹氏 [感想]

この9月4日に、77歳で亡くなられたそうです。
最近知りました。

僕はなぜか一時期、氏に惹かれたことがあって、
「韓国の悲劇 誰も書かなかった真実」
「アラブの逆襲 イスラムの論理とキリスト教の発想」
「国民のための経済原論」
なんかを読みふけっていました。
氏の文章は、とにかくわかりやすく面白く、豊かな表現を多用して、
それでいて内容は意外性が多くて引き込まれるという、
素人向けの解説書はかくあるべしという見本のようでした。
経歴を見ると、京大の数学科を卒業し、その後は経済学や政治学、社会学を
やっていたそうで、思想や言動から氏を悪く言う人も多いようですが、
少なくともそれだけの学問の実績を重ねた人だというだけで、私は敬意をもって
著書を読んでいました。

特にキリスト教に関しては、「良い行いをすると天国に行ける」というのが
キリスト教的には全く間違いであり、天国に行けるか地獄に落ちるかは
生前の行いに関係なく神が全く恣意的に決めるものである、ということを
氏の著書で初めて知り、目から鱗が落ちたものです。
(人間の生前の行いに神の判断が強制されるということは、神が人間の下僕に
なってしまうのと同じであり、そんなことはありえない、という理屈)

こんな人もいた、ということを忘れないために日記にしました。
また改めて著書を読み返してみます。

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